君とみたあの夏の流星群。
言葉に詰まる私を碧都は、不思議そうに見つめる。
「ん、何?」
「えっと……」
でも……
やっぱり、気になるし、聞くなら今しかない。
「……碧都はさ、さっき、どうして、不機嫌そうな顔をしてたの?」
「えっ?顔に出てたのか…」
碧都は、困ったような複雑な顔をする。
そんな碧都の表情を見て、私は、どんどん悪い方向に考えてしまう。
やっぱり……
私との旅行に行くのが嫌だったのかな。
「星祈との旅行が嫌なんじゃないから」
えっ?
私の心を見透かしたかのように、フッと碧都は、微笑んでいる。