君とみたあの夏の流星群。
碧都が言った言葉に驚いている間に、碧都の家の前に着いて、
「星祈、見送りありがとう。
旅行、楽しみにしてるから。おやすみ」
「う、うん……おやすみ」
碧都は何事もなかったかのように、私に手を振って、玄関を開けて入っていった。
えっ……
ちょっと、待って
さっき、碧都が可愛いって言った?!
えっ……そ、それに……
私が、考えてたこと合ってるって
そ、それって……
どうしよう……すごく、嬉しい。
私は、ニヤける口元を抑えながら、家に戻る。
碧都も同じく、口元を抑えて、玄関先で座り込んでいることを……私は、知らない。