君とみたあの夏の流星群。

私は……

碧都が、あの時に、言ってくれたことが嬉しくて、碧都の顔が見れずにいて、悩んでたから……


だからこうして、瑠奈ちゃんから旅行に持っていくものを一緒に買いに行こう!
って、連絡が来た時は、すごく嬉しくて、すぐに返事をしていた。


「あっ、そうだった!
あのね、あたし、旅行に行く日を調べてたらね、コレ見て!」


瑠奈ちゃんは、バックからスマホを取り出して、おもむろにスマホを操作する。

見せてくれたのは、町のホームページのサイトだった。


【星降る夜の縁日】という、タイトルが書かれていて、イラストには、綺麗な星空と沢山の屋台で賑わってる人たちの姿が描かれている。


「この場所、おばぁちゃん家の近くだ」


何度か、祖父母の家には行ったことあったけど、こんなお祭りあることは知らなかったかも。


あっ、そうか…。

お父さんが亡くなってからは、夏に行くことがなかったから……


「星祈、どう?行ってみない?」

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