君とみたあの夏の流星群。
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早速、浴衣の売っているお店に入るなり、色とりどりの浴衣を見ながら、2人して悩んでいた。


「うーん、星祈は決まったー?」

瑠奈ちゃんは、浴衣を何着か手に取っては、全身の鏡でチェックしてを繰り返している。


私はというと……
まだ、1着も手に取れずに、悩み続けていた。


「ううん、まだ、悩んでる」


浴衣の専門店なこともあってか、思っていた以上に浴衣の色や柄が様々で、どれにするか、いっこうに決まらない。


「ねぇ、星祈ー、これじゃぁ、決まらないしさ!お互いに浴衣選び合いっこしない?」


「それ、いいと思う!!」


「でしょ?!そしたら、お互いに似合いそうな浴衣を選んでくるってことで!!」


「うん!!」

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