君とみたあの夏の流星群。
「いってらっしゃい!星祈も碧都くんも気を付けて、行ってきてね!」
「いってきますー!」
碧都は、お母さんにペコっと頭を下げる。
お母さんに手を振られながら、私と碧都は玄関を出る。
家から最寄り駅まではそんなに遠くなくて、歩いて15分程の距離にある。
瑠奈ちゃんと一之瀬くんとは、駅で待ち合わせの予定だから、私は、碧都と2人で駅まで歩く。
「碧都、待たせちゃってごめんね」
「いや、大丈夫。それより、荷物貸して?」
「えっ?」
ヒョイと肩にかけてあったカバンを碧都が持つ。
「重いから、私、自分で持つから大丈夫だよ?」