君とみたあの夏の流星群。

今回の荷物は重いから、さすがに、持ってもらうのは申し訳なさ過ぎる。


浴衣を入れたら思っていた以上に、荷物が大きく重くなっていたから。


「たしかに、重い」


「ね?だから、自分で持つから」


「大丈夫だから、気にしないで。ほら、行くよ」


そう言って、碧都はスタスタと歩き出すから、私は慌てて碧都の背中を追いかけた。


□□□


瑠奈ちゃんと一之瀬くんとの待ち合わせ場所は、最寄り駅の改札口前。


私と碧都が改札口前に着いた頃には、2人は先に着いていて、ニコニコと手を振っている。


「遅れて、ごめんなさい!」


改札口前で大きな荷物を抱えている2人に頭を下げながら私は、駆けていく。

< 84 / 349 >

この作品をシェア

pagetop