君とみたあの夏の流星群。

私以外の3人は、見たことのない景色を見て、辺りをキョロキョロと見回している。


おじぃちゃんは、大型の車を駅の近くに止めていて、それぞれの荷物を車のトランクに入れてもらい、早速、車に乗り込む。


「おじぃちゃん、久しぶりだね。あれ?おばぁちゃんは?」


「あぁ、かぁさんは、星祈ちゃんのお友達が来るからって、張り切って料理をしてるんだよ」


「そうなんだ!私、おばぁちゃんの手料理好きだから嬉しい!」


「そうかい、そうかい」


去年は、受験生だということもあって、祖父母の家に遊びに行かなかったから、おじぃちゃんとこうして、話すのは、1年以上前のことで、


久しぶりのおじぃちゃんとの会話に、私は、とても嬉しい気持ちになる。


30分もすれば、周りの景色は、駅周辺の人混みやお店は、少なくなって……


一気に自然の多い静かな景色に変わっていく。


< 88 / 349 >

この作品をシェア

pagetop