君とみたあの夏の流星群。
案内された部屋は、畳の広い部屋で、窓には、風鈴がぶら下がっていて、窓を開けると、チリンチリンと涼しげな音を鳴らす。
部屋に入って、スゥーと深呼吸をする。
懐かしいな……
お父さんとお母さんと3人で、流星群を見た時のことが思い浮かぶ。
「そういえば、星祈!皐月くんたちを縁日に誘ったんだけど、大丈夫だった?」
部屋に入るなり、瑠奈ちゃんは大きなバックから荷物を取り出しながら、聞いてくる。
「えっ?瑠奈ちゃん、いつの間に誘ってたの?!」
碧都とろくに話せずに今日までいたから、瑠奈ちゃんが碧都を誘ってくれて、嬉しい気持ちと、誘えずにいた自分に対して、情けない気持ちになる。
「あっ!星祈!誤解しないでよ?!
あたしが皐月くんを直接誘ったわけじゃないからね?!」
「う、うん」