君とみたあの夏の流星群。

「星祈と買い物に行った日に、一之瀬に旅行の日に縁日あるから、あたしと星祈は行くんだけど、行く?
って、聞いたら、来るって言われて、一之瀬が皐月くんを誘ってくれたってわけ」


「そうだったんだ……」


一之瀬くんが誘ってくれたんだ……

瑠奈ちゃんが誘ってなかったことに、どこかホッとする。

瑠奈ちゃんに、その気がないことは知ってるはずなのに、こんな風に嫉妬する自分が嫌になる。


「ごめん、星祈にはもっと早く言うべきだったよね」


「ううん、謝らないで?自分が情けなくなってるだけだから」


「……あっ、そうだ!星祈に、サプライズあるから、楽しみにしてるといいよ!」


暗い雰囲気を変えるかのように、瑠奈ちゃんが明るい声で言った。


「サプライズ?」


「ふふっ、見てのお楽しみだよ。笑」


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