君とみたあの夏の流星群。
□□□


私と瑠奈ちゃんは、おばぁちゃんに着付けをしてもらっていた。


「ほら、出来たよー」


「わぁ!おばぁちゃん、ありがとう!」


「星祈のおばぁさん、ありがとうございます!」


全身の鏡の前には、お互いの為に選んだ浴衣を着た、私と瑠奈ちゃんの姿が写っている。


瑠奈ちゃんは、私の姿を見るなり、パーッと顔を明るくして、少し興奮気味に言う。


「やっぱり!!星祈、すっごく似合ってる!!可愛い!!」


「さすがに、褒めすぎだよ。
私なんかより、瑠奈ちゃんの方がずっと、似合ってると思うよ?」


「いや、あたしなんか星祈に比べたらそうでもないから!
この姿見たら、きっと皐月くん喜ぶんじゃない?」


「えっ?そ、そんなこと、いや、そうだったら嬉しいけど……」


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