きみは俺だけの彼女
「……その程度で満足してないで
さっさと告っちゃえばいいのに」
思わず目を見開いた。
空人も驚いてポテトを咥えたままだ。
お嬢は……冗談でもからかうでもなく、至って真面目な顔だった。
「今回の件で海人がマジになったら?」
続けて投げられた言葉は俺の思考を停止させた。
「……確かにな。
昨日、海人に副部長の事言ったんだ。面倒臭いから細かい事は言ってないけど。でも、何か手を打つ可能性はあるな……」
意味深な目つきで俺を見る空人もお嬢の言葉に同意した。
「………」
「………」
「………」