きみは俺だけの彼女
「あれ?もしかして嶋村くん?」
「お久しぶりです」
「やっぱりか!懐かしいな…ん?雪姫と同じ学校?」
「2年になって同じクラスになりました」
「そっか。良かったな、雪姫。嶋村くんと再会出来て」
そう言ってまた雪姫の頭を撫でる。
本当、変わらないなと思っていたら、海人が口を挟んできた。
「兄貴、嶋村と知り合いだったのか?」
「そうだよ。雪姫と道場で一緒だったからね。嶋村くんはまだ続けてるよね?」
「今は週2くらいしか行ってませんけど」
「そうか。俺もたまには行くかな?嶋村くん、今度一緒に行こうか?」
「喜んで。いつでも連絡して下さい。空人が連絡先知ってますから」
「あ〜そっか。空人も同じ学校だもんな。
空人と仲良くなったのか?」
積もる話に花を咲かせていたが、俺が陸人さんと知り合いだと知った海人の顔が少し気になった。
「陸人さん、とりあえず雪姫を家に帰さないと…」
「そうだな。ごめんな雪姫。俺も一緒に送るよ」