きみは俺だけの彼女
高速のパーキングで少し早めの夜ごはん。
私は一人で座って場所取り中。
そういえば、いつからだろう…。
紙コップに温かいお茶を入れ持ってきてくれた奏波は私の前に座り「やっぱり夜になると寒いね」とお茶を飲んで温まる。
ポテトと唐揚げの乗ったトレイを持ってきた空人はテーブルに置くとまた席を離れた。
すぐに手を伸ばした奏波はポテトを摘んで食べ始める。
またトレイを持ってきた空人が「俺が買ってきたのに」とポテトを咥える奏波を非難しながら奏波の隣りに座る。
…前は私の隣りに空人が座っていたのに。
以前より空人と話す距離が少し離れた気がするのに違和感は感じなかった。
それよりも向かい側にいることで安心感は増した気がする。
そんな事を考えてる間に隣りには嶋村くんが座っていた。
持ってきたトレイからラーメンを一つ取って私の前に置く。
いつの間にか、私の隣りに嶋村くんが座るのが当たり前になっていた。
あ。
でも、この4人でラーメン食べるのは初めてかも?
こんな些細な事が嬉しくて楽しい。
いつまでもこの3人と一緒にいたいな…
それが残りあと1年だと分かっていても、
気付かないふりしてそう願う…