きみは俺だけの彼女



今朝は珍しい人に声をかけられた。




「斎藤、おはよう。熱下がったのか?」



思わず面食らう。

何故、私が熱を出したことを知っているのか?



「おはよう…。なんで知ってるの?」

「昨日、海人に呼び出されたから」

いつもの事のように言う佐藤。



そっか。

と、納得しかけて違和感に気付く。

海人と佐藤が会ったから、ってどうして私が熱出した話しになるのか?



「…海人に呼び出された、って何処か遊びに行ってたの?」

「コンビニで話してすぐ帰ったよ。あいつもいい加減、どうにかなんねぇのかな」

「……何が?」



佐藤は海人の古い友達だ。

だから佐藤の口調が気になった。


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