きみは俺だけの彼女
「ヤベぇ、温かくって眠くなる……」
「だったらあんたは外にいなさいよっ!」
コンビニに停めたお嬢の車の中で話し合う。
いつものように雪姫を家まで送ったあと、お嬢から召集メールでコンビニに集結。
俺も欠伸を殺しながら日程を決める。
「一応、私も言われる前に牧場に確認しといたけど、日曜はオーナーの親戚の結婚式で無理なのよ。別荘もメンテが入るから」
「でも雪姫が行きたいってんだろ?土曜の日帰りでも良くね?」
「それじゃゆっくり出来ないでしょ。どのタイミングで誰かさんが何を言うかわからないから聞いてるんでしょ」
………俺か?
奏波嬢はなんでそんなに俺に告白しろと遠まわしに言うのか……。
奏波嬢に言われると無駄に期待してしまう。
雪姫は俺のことを……?
……なんてな。
ただの海人への当てつけか。
それとも、空人への当てつけか。