きみは俺だけの彼女
別荘に着くと各々風呂へと向かった。
俺は部屋のシャワーだけで十分だ。
さっさとシャワーを浴びて、部屋のソファに腰をおろす。
浮かれた気持ちがシャワーで流れた気がした。
明日の乗馬。
俺は告白なんて出来るのか?
確かにこの旅行で告白しようと決めた。
結果がどうあれ、雪姫が俺を拒否しないのであれば雪姫の近くにいようと決めた。
でも、この数日の空人を見ていたら気持ちが揺らぎそうになる。
空人はいつから雪姫を思っていたのだろう。
今思えば……
雪姫が初めて空人にキレた時。
あの時、うちに来た空人が本当の素の空人なんじゃないかと思った。
雪姫に逃げられて俺に愚痴るような空人。
俺の話しのせいでそうなったから愚痴るのはわかるが、結局あいつは雪姫に避けられることを心配していた。