きみは俺だけの彼女
薄っすらと何かの気配で目を覚ます。
起き上がって見えたのは空人の姿。
「悪い。起こしちゃった?」
俺に背を向けたままだが今日は話せるようだ。
「いや、俺も行く」
時計を見ればまだベッドに入ってから4時間も経ってない。
「眠れたか?」
答えわかっていながら問いかけた。
「いや…正騎もだろ?」
空人の顔は見えないが想像がつく問い返し。
「そうだな。…部屋、別のが良かったんじゃないか?」
からかうように言ってみた。
「別にしたって変わらないでしょ?」
空人も笑いながら返す。
それからは、いつものようにくだらない話をしながら着替えて外に出た。