きみは俺だけの彼女



薄っすらと何かの気配で目を覚ます。



起き上がって見えたのは空人の姿。

「悪い。起こしちゃった?」


俺に背を向けたままだが今日は話せるようだ。

「いや、俺も行く」



時計を見ればまだベッドに入ってから4時間も経ってない。



「眠れたか?」

答えわかっていながら問いかけた。


「いや…正騎もだろ?」

空人の顔は見えないが想像がつく問い返し。

「そうだな。…部屋、別のが良かったんじゃないか?」

からかうように言ってみた。


「別にしたって変わらないでしょ?」

空人も笑いながら返す。



それからは、いつものようにくだらない話をしながら着替えて外に出た。


< 190 / 263 >

この作品をシェア

pagetop