きみは俺だけの彼女

「雪姫」

コンコンとノックして声をかけてからドアを開けた。




「……雪姫?」



そこにいた雪姫が俺と目を合わせた。


けど。

なんで怯えたように俺を見てるんだ?



「雪姫?」

そして、雪姫は気不味そうに視線を反らした。




なんだ?


何か変だ。




俺は意を決して雪姫の側に行った。

そして俯いている雪姫の頬に手を添えて顔を上げた。

雪姫の瞳はまた泣きだしそうに潤んでいた。



何故だ?

急いで片付けたから10分も待たせてないはずだ。

その間に何があった?


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