きみは俺だけの彼女
side 雪姫
旅行2日目
朝食を用意しておこうとリビングに出てきたのに、テーブルの上には完璧な朝食が用意されていた。
……やることが無い。
せっかくいつもより早く起きたのに早速 暇を持て余すことになった。
気の向くままリビングのソファで体育座りをしてそのまま外の景色を眺める。
朝から快晴の庭はプールの水がキラキラと反射して眩しいほどだ。
昨日は暗くなって到着したから気付かなかったがプールは綺麗に掃除されていて落ち葉が数枚浮いている程度だ。
この建物もそうだが、広い庭全部が綺麗に管理されているのを見て、自分がここにいる事自体が夢ではないかと錯覚する。
「贅沢だなぁ……」
ぽつりと呟いた時にドアが開いた。
「雪姫?おはよう早いね」