きみは俺だけの彼女
「あの、私、空人を待ってるよ。嶋村くんと奏波は先に帰っていいから」
思ったことを口にした。
すると、奏波が一瞬固まった気がした。
「……そっか。じゃあ俺も一緒に待ってるよ」
「じゃあ私も空人が来るまで一緒に居るわ」
嶋村くんの言葉に奏波も続けて言ってくれた。
奏波に悪いと思っていても、嶋村くんと二人きりになるよりは心強いので素直に受け入れた。
「付き合わせてごめんね。待ってる間に課題やろうよ」
「そうだね。空人に伝えとくよ」
嶋村くんはスマホを出して空人に連絡してくれた。