きみは俺だけの彼女

「"どうしたの?電話なんて珍しいね?"」

「うん。ごめん。ちょっと話したくて……」


電話したのはいいけどいきなりお願いしづらくて言葉を濁す。




「"……帰りに何かあったの?"」

いきなりバレる。
そりゃ今日の放課後のことだと思うよね。



「……う 。ちょっと……空人 気まず なって…」

「"空人と??どうして?"」

「  あの  空     たりし 」


「"??
ごめん雪姫、声聞こえなかった。ってか、雪姫、今どこにいるの!?"」

「 ?い  ?」



聞かれて辺りを見回した。


駐車場の車から男の人が出てきて目が合う。
いつの間にかコンビニの駐車場の隅にいた。
でも、いつもの学校帰りのコンビニではない。



どこか見覚えのあるコンビニ。


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