きみは俺だけの彼女


あ。
国道のコンビニだ。



そっか。
だから私の声が聞こえなかったのか。
車が沢山走る国道で電話しても聞きづらいよね。


少しでも聞きやすいように、道路際からコンビニの店先に近付く。



「い  国道   ンビニの駐車   」

「"ちょっと雪姫!あんたまさか一人でそんなとこにいるの?"」

「そうだよ。な…」
「あんた、海人の彼女だよね?」

目の前に男の人が二人立っていた。
いきなり声をかけられて戸惑う。


「こんな時間に誰かと待ち合わせ?海人は知ってるの?」

「……か、海人の知り合い?」

「まぁ、わかんないか。一応あんたと中学の同級生だけどね。同じクラスになったこと無いからわかんねぇよな」


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