好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
出会った頃の 亜紀子は まだ若くて。
駿平との 贅沢なデートに いつも驚いていた。
アクティブで 気働きができる亜紀子は
仲間との スポーツに 連れていくと
いつも 評判が良かった。
ゴルフに マリンスポーツに スノーボードに。
駿平は 何度も 亜紀子を同行したけれど。
でも 亜紀子は 見た目の華やかさとは違い
堅実で 地味な生活を 望んでいた。
ベッドの中でも 亜紀子は 常識的で。
駿平を ワクワクさせることは 少なかった。
『もったいないなぁ。良い女なのに…』
駿平が 亜紀子を抱く回数は 減っていく。
一緒にいれば 知的で 楽しい時間を 過ごせるけれど。
亜紀子もまた 駿平との 今の関係に 満足していた。
基本が 真面目な性格の 亜紀子は
身体だけの関係に 心を擦り減らしてしまう。
贅沢な食事をして 会話を楽しんで。
そして 時々 高価なプレゼントを 貰って。
本来は 職場の上司だから。