好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
駿平が 初めて真美を誘ったのは
真美が 働き始めて 2カ月が過ぎた頃。
新卒の真美は 一生懸命 仕事を覚えようとしていた。
駿平も 何度か 診察の後に 残って指導した。
手先が器用で 勘のいい真美は
駿平が教えると すぐに理解する。
「そうそう。真美ちゃん 覚えがいいね。」
「本当ですか。先生 ありがとうございます。」
まだ 学生のようで 垢抜けていないけど。
美しい顔立ちと 華奢な体型は 駿平の好みで。
真美の成長が 駿平は 楽しみだった。
その日も 診察後 指導をしていた駿平。
「今日は このくらいにして。ご飯食べに行こうか?」
駿平が誘うと 真美は 少し驚いた顔をした。
「遅くまで 先生に 迷惑かけちゃったのに。いいんですか?」
「もちろん。どうせ 食べるんだから。真美ちゃん 付き合ってよ。」
真美は はにかんだ笑顔で 頷く。
真美を 車に乗せて 評判のレストランに 連れて行くと
真美は また驚いた顔をする。
「先生 私 こんな素敵なレストラン 初めてです。」
「そう?じゃ これからは 時々 来ようね。」
言ってから 駿平は 真美を 誤解させたら マズいなぁと 思っていた。