好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
「今度 俺の部屋で 料理 作ってよ。」
食事のことを 真美に 言われなくても
駿平は 真美を部屋に 誘うつもりだった。
真美と食事をして 真美を 送るたびに
駿平は 連れ去りたい思いと 戦っていたから。
『俺は 心だけじゃなく 身体も おかしくなっている。』
真美への 溢れ出す愛情は
欲望となって 駿平を苦しめていた。
「私が 先生の部屋に 行ってもいいの?」
真美は 驚いた顔で 駿平を見た。
駿平が 誰も 部屋に誘わないことは 有名だったから。
どうして 自分が 駿平に 誘われるのか
真美には まだ わからなかった。
まさか 駿平が 真美を 本気で好きだなんて。
信じられるわけが なかったから。