好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

「ねぇ。真美 いつ 俺に 料理してくれる?」

真美を送りながら 駿平が聞くと

「先生。よく考えて。私 今なら まだ このままで平気だから。」

「えっ?」

「先生は 先生らしく 自由でいないと。後悔してほしくないし。」

真美の 意外な言葉に 駿平は 驚いた。


「真美は 俺が嫌いなの?」

駿平らしくもなく 子供じみた言葉を返す。

「好きだよ。大好き…だから。失いたくないの。」

「真美……」

「私 今のままで 十分だから。いつか 先生が 無理する姿とか 見るの 悲しいし。」


真美は 不安だったから 踏み出せなかった。

一歩 踏み出してしまったら もっと望んでしまう。


駿平を 独占したくなり わがままに なってしまう。


今のままなら まだ 割り切った関係で いられるけど。

どんどん 駿平を求めて 結局 捨てられるかもしれない。


そう思って 自分を抑えた真美だけど。

それは 逆に 駿平を 熱くした。






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