好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

「そんなこと やってみないと わからないじゃない。」

亜紀子の言葉は 意外で 駿平は ハッとする。

「えっ?」

「みんな 最初は この人だけって 思うんじゃない?それでも 途中で 気持ちが変わって 別れたり。浮気したり。そんなの やってみないと わからないでしょう?案外 ずっと ラブラブで 長く続いたり…」


「そんな 曖昧でいいの?」

駿平の 情けない声に 亜紀子は 声を上げて笑う。

「そうよ。先のことなんて 誰も わからないんだもん。その時 本気なら それでいいじゃない。」


ゴルフ場に向かいながら 亜紀子に話したことで

駿平の気持ちは 吹っ切れていた。


今 本気なら それでいい…


駿平は 亜紀子が言った その言葉に 救われた。






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