好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
8

目黒区の 高層マンション。

上層階の 1人暮らしには 広すぎる部屋。


地下の駐車場から エレベーターに乗って。

駿平の部屋に入ると 

真美は 珍しそうに 中を見回す。


「すごい。素敵な部屋。」

「真美も 自分の家だと思って ゆっくりして。」

真美は リビングに入って

「私のアパート 全部でも この部屋より 狭いわ。」

と 驚いた顔で言った。


「食事したら 少し 買い物に行こうか?真美の物が 何もないからね。」

「私 今夜 泊まっていいの?」

「もちろん。今夜だけじゃなくて。ずっと居てほしい。」

「先生 本気で言ってるの?」

「ああ。真美は イヤなの?」

「イヤじゃないけど… 信じられなくて。」

「んっ?俺が 信じられないの?」

「先生がって言うか。ここにいる自分が。」


真美の 控えめな言葉に

駿平は 真美を抱きしめる。


『やっぱり 真美が好きだ…』


腕の中に収まる 真美は あまりに小さくて。

駿平の胸は 甘い熱さで 溢れていた。




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