好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
一緒に 生活するようになって 駿平は
真美に惹かれる理由が わかってきた。
家庭的で 家事も 手際よく 片付けるだけでなく。
真美には 先天的な センスの良さがあった。
真美の 仕事ぶりからも 駿平は 少し感じていたけど。
真美は 美的感覚が とても優れている。
しかも 自分では そのことに 気付いていない。
文字や 食事の仕方 立ち居振る舞い。
真美は 無意識の動作が とても美しい。
外見が美しい女性や 性格の良い女性は 他にもいるけれど。
真美のように 洗練されたセンスを
身に着けている女性は 貴重だから。
駿平は 真美に 憧れに近い思いを 抱き始めていた。
歯科医として 成功して。
望むものは 手にしてきたけれど。
駿平は 自分を センスが良いとは 思えなかったから。
真美の 垢抜けた動作に 惹きつけられて
真美のセンスを 独占したいと 思っていた。