好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
「先生。私 ずっと 勘違いしてたんだね。」
真美の実家から 帰る 車の中。
真美は 赤い目をして 駿平に言う。
「お母さんも 真美が いい子過ぎて 寂しかったんだね。」
「そんなこと 考えたこと なかったから…」
「でもさ。いい子なのは いい事だろ?無理して 悪い子になることは ないんだよ?真美の家族 すごく 良い家族だね。」
駿平が言うと 真美は 恥ずかしそうに 首を振る。
「結婚しても 真美が 私達の娘であることは 変わらないので。困った時は いつでも 言って下さい。」
とお父さんは 駿平に言った。
年齢や 身分が違うことには 全く 触れず。
それは 2人が 解決することだと 信じてくれた。
「俺。真美のご両親以上に 真美を 大事にするからね。」
「駄目。そうしたら私 これからも ずっと いい子でいなくちゃ ならないから。」
真美の言葉に 駿平は 声を上げて笑う。
心に留まっていた 小さなしこりを
取り除けた 真美は もっと いい子になるだろう。
明るい瞳を 駿平に 向ける真美を見て
駿平は 次は 俺の番だと 思っていた。