好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
真美の両親に 挨拶をしたことで
真美は 自分のアパートを 引き払った。
正式に 結婚に向けて 進み始めて。
駿平は 自分の両親と 向き合う決意をする。
「真美。次の日曜は 俺の実家に 行ってもいいかな?」
真美は ピクッと 体を震わせる。
「私 先生の両親に 認めてもらえるかな。」
「大丈夫だよ。親は 俺に 干渉しないから。」
「緊張するなぁ。でも 先生も 私の親に 会ってくれたから。頑張るね。」
真美の笑顔を 見つめながら 駿平も 緊張していた。
元々 駿平は 滅多に 実家には 帰らないから。
兄とは たまに 電話で話すけど。
両親に会いたいとは 思わないから。
両親に対する 不信感という
似たような思いを 共有していたから。
駿平と真美が 惹かれ合うことは
自然だったのかもしれない。
不信感の理由は 違っていたとしても。