こちら、陰陽相談所~"妖怪"は目に見えなくてもちゃんと存在するのです☆~
「ハローワークもあんまりアテになんないしなあ……。ネットで探すのが一番手っとり早いよねえ」
美咲はあらゆる求人情報を網羅しているという総合求人サイトを,片っ端からチェックしていた。
できることなら,自分の特技を仕事に活かしたい。――高校卒業前から,そう思って就職活動をしてきた。
実は彼女,中学時代からパソコンに精通しており,WEB関係の仕事に就きたいと思って就職活動に勤しんでいたのだ。
ところがそれはうまくいかず,生活のためにとりあえず始めたカフェでのアルバイトだけで手いっぱいになり,そちらの方はすっかり諦めかけていたのだった。
とはいえ,カフェでの仕事もおざなりにしていたつもりはなかったのだが――。
「――ん? よろず……相談所?」
美咲がその求人情報に目を留めたのは,果たして偶然だったのか,必然だったのか。
『よろず相談所 アシスタント募集
日給七,〇〇〇円 別途交通費支給
PCのスキル有りの人・武道有段者優遇
嵯峨野よろず相談所』
――まさに,美咲のためにあると言っていいほどの好条件である。
ただ,この内容だけでは肝心の仕事内容がどんなものなのか,全くもって分からない。
さしずめ,「詳細は面談で」ということだろう。――つまり,面接を受けなければこの求人情報の謎は解けないということだ。
けれど,美咲にとっては"渡りに舟"だった。思い立ったが吉日というし。
「こういう職種なら,応募する人少ないだろうし。簡単に採用されそう♪」
美咲はあらゆる求人情報を網羅しているという総合求人サイトを,片っ端からチェックしていた。
できることなら,自分の特技を仕事に活かしたい。――高校卒業前から,そう思って就職活動をしてきた。
実は彼女,中学時代からパソコンに精通しており,WEB関係の仕事に就きたいと思って就職活動に勤しんでいたのだ。
ところがそれはうまくいかず,生活のためにとりあえず始めたカフェでのアルバイトだけで手いっぱいになり,そちらの方はすっかり諦めかけていたのだった。
とはいえ,カフェでの仕事もおざなりにしていたつもりはなかったのだが――。
「――ん? よろず……相談所?」
美咲がその求人情報に目を留めたのは,果たして偶然だったのか,必然だったのか。
『よろず相談所 アシスタント募集
日給七,〇〇〇円 別途交通費支給
PCのスキル有りの人・武道有段者優遇
嵯峨野よろず相談所』
――まさに,美咲のためにあると言っていいほどの好条件である。
ただ,この内容だけでは肝心の仕事内容がどんなものなのか,全くもって分からない。
さしずめ,「詳細は面談で」ということだろう。――つまり,面接を受けなければこの求人情報の謎は解けないということだ。
けれど,美咲にとっては"渡りに舟"だった。思い立ったが吉日というし。
「こういう職種なら,応募する人少ないだろうし。簡単に採用されそう♪」