マシュマロベイビー



紅葉の顔が今まででいちばんって



いうくらい真っ赤になった。




「な、なんでっ。」



もう、もうなんで



そんなこと言うの?



すごく、すごく



勇気だしたのに



すごくすごく



奏ちゃんが好きなのに




奏ちゃんにとって



わたしは




…エロだけかよ…。




恥ずかしすぎて、何の涙かもう




わからないよ。




「だって、おまえ




めんどくせえもん」




ダメ押しで奏ちゃんが言ってくる。



や、やっぱり奏ちゃんなんて




いじわる〜っっ。



「わ、わかってるし…。



悪かったね。



めんどくさい女で



ど、どうせ



かわいくもないもん」



紅葉が言うと



奏ちゃんが言った。



「かわいい」



へ?



紅葉が思わず奏ちゃんを見る。



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