マシュマロベイビー
紅葉は結構な剣幕で
騙されてるんじゃないか!って
そんなに、信用して大丈夫?って
心配してくれてたけど…
いや、何でそんなに
信用してるのかって聞かれたら…
自分でも、よく…
わかんないけど。
最初、出会ったとき、
わたし、あんなひどいこと言ったのに
勝手に自分の気持ち、ぶつけたのに
…
謝りにきてくれた。
正直、あのままにしてたって、
アラタくんにとっては
何の後腐れもなくて。
知らんぷりできたのに。
ごめんっ。
そう何度も言って、謝りに来てくれた。
それにね
わたしにとって最悪の、最低の1日だった
あの日。
最後にはアラタくんたちに
八つ当たりまでして
あのままだったら、きっと
帰って泣いてた。
悔しさと自己嫌悪で。
なのに、アラタくんが来てくれた。
だから
ちゃんとごめんって、謝ることができた。
だって、ほんとは言い過ぎた。
ひどいこと言ったって、
気づいてたから。
最低の気分が一個だけでも
変わって…