マシュマロベイビー
   


点の取り合いになり出して



白熱するゲーム。



しんど。



「わたし、ちょっと休憩ー」



紅葉(くれは)が抜けると、萌も



「わたしもー」



「汗かいたねー」って



2人でパラソルの下。



体力の有り余っているオトコ共は



まだ、やってる。



元気だな。



さすがに体力がついていかないよー。



「飲み物買ってこようか」



萌と2人で立ち上がる。



人数分の飲み物を買って



倒れ込んでる奏たちの元へ。



(そこまで、やるか笑



負けず嫌いズ)



…。



紅葉は、



ごくん。ひと呼吸おいて




「‥っ奏ちゃん。」 



奏に声をかけた。



意を決して、



けど、さりげなく聞こえるように



みんなと同じように



呼んでみた紅葉だけど。



やっぱり…



奏は



「ん。サンキュ」



ってジュースは



受け取ったけど…。



さっきみたいには、



笑ってくれない。



しかも、『奏ちゃん』って呼んだことに



多分ちょっと はぁ? って顔した。



何よ、呼んだっていいじゃん。



わたしたちも…




友だちにしてよ。



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