魔女の紅茶
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おめでとう。
キミは、世界で最も哀れな者だ。
だって、そうだろう?
きみは、心から愛されてしまったのだから。
あの、魔女に。
いつか、キミは気付くだろう。
魔女に愛される。それがどれほど恐ろしい事なのか。
だからワタシは、心からきみに同情するよ。
そして、願おう。
狂気とも言える、魔女の愛によって、
時と死を奪われた哀れなキミの、ささやかな幸せを。
ー終ー