幼女総長と不良たち


・・・殴り倒してやろうかとも思ったけど、

疲れている顔をしてるし、

私も冗談半分で体操座りをしていた脚を少し広げてみた。


でもやってみてから後悔した。


何故なら四竃の喉を鳴らす音が聞こえてしまったから。


その音に身体中が熱くなる。


(ひら)いた脚を閉じようと、床に太ももをつきかけ膝を崩そうとする。


でも崩れそうな膝を、四竃に両手でおさえられた。


「姐さん・・・熱くなってる?」


「っ・・・///、なってません・・・。」


「へえ?」


私も殴り飛ばせばいいものを、四竃の掌の熱さで上手く動けない。


「・・・はやく・・・飲むならさっさとして下さい!」

「じゃあさ、こっから吸わせて?」


太ももの裏側に擦り寄って来た四竃の手の甲がぴたりと止まり、

恐らく脚の中で一番肉付きのいい部分が狙われた。

人差し指の腹でぷにっと圧されたのは

脚の付け根よりも10センチ程手前の場所。


まずい・・・

鼓動の速さで脚が震える。

鼻から呼吸が上手くできなくなって、

唇をひらき空気の出入りを促す。


ちょっと怖いと思う気持ちと、

眠れない夜に四竃が来てくれて嬉しいという気持ち、

私がいつまで経っても自立できないのに四竃は自立していて凄いという尊敬の気持ち。


そして、自分が皆の上に立つ存在なのだからこれぐらいなんてこと無いと再確認して・・・。


色々な気持ちが混ざって、これって恋なのかなと錯覚しそうにもなる。

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