幼女総長と不良たち
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「・・・なんだお前?なんで人様のうちに庭から入って来んだ。」
「なっっ!!!何だよお前ッッ?!」
「それはこっちの台詞だ金髪。・・・益々織果が俺の元に来る理由が出来た。」
何故か今俺の前には不法侵入をする銀髪の男が立ちはだかっている。
当たり前のように織果んちに上がり込んでる狼みたいな男。
俺はコイツを知っている。
何度か女共に画像を見せられたことがある。
"fake loser"の総長やってる男、須藤凌久《すどうりく》だ。
「何勝手に上がり込んでんだよ?!!」
「勝手にじゃない。織果と一緒に上がり込んだ。」
「っ・・・何しに来た??!」
「・・・織果を俺のもんにしに来た。」
「な、何言ってんだ!!アホだろお前?!」
"fake loser"ってのは平均年齢いくつだよ??
今目の前にいる須藤凌久という男は俺らと違って随分と落ち着いた佇まいだ。
大人の余裕ってやつだろうか。
あたかも自分のがずっと前から織果を知っているかのような言い方だ。
でも俺らの絆に、突然やって来たお前なんかが割って入れるようなもんじゃない。
「お前・・・高校卒業したらどうすんだよ?大学にでも行くのか?」
「は?!!何でてめぇなんかに言わなきゃならんのだ!!さっさと出てけよ!!」
「うるせー猿だな。。織果が起きんだろが。」
気安く"織果"とか呼んでるのがムカつく!
まだ居座る気か、居間に座り込んだ須藤が俺を見上げて言った。
「・・・お前らだって受験だの就活だの忙しいだろ。俺に織果を預けてみないか?」
「はあ?!!」