幼女総長と不良たち
でも俺らの絆は闇鍋だけが繋げたんじゃない。
1年前の事件だ。
たかが不良の総長が集団リンチにあった。
強いから別に守らなくても大丈夫だろうなんて思っていたのが間違いだった。
織果だって女だし人間だ。
見てくれだけみれば、まあ、それなりに、・・・いや、かなり可愛い。だってハーフだし。
それもあってか嫉妬に狂う女共と欲情を剥き出しにした野郎共に襲われた。
俺はその後の病室で初めて織果の笑顔を見ることになる。
そんな慣れない笑顔を作る織果を見て胸が張り裂けそうになった。
俺らが気に病まないよう必死で俺らを守ろうとする笑顔。
好きな女1人守ることを怠っていた自分が心底情けない。
こんなん好きになる資格なんてないだろ・・・