幼女総長と不良たち
「やべ~、可愛すぎて虐めたくなっちゃうわ~。」
横向きに寝転びながら抱き締められ、
三潴が私の肩にかかった髪の毛を手でよける。
すると私の小さな首元に吸い付いてきた。
思わずビクッと自分の身を震わせる。
この男、子供だろうが女であればお構い無しか。
きつくホールドされ、私の小さな身体は身動きが全く取れない。
そして三潴がそのまま私の首をペロリと舐めると私は反射的に変な声が出てしまった。
「やぁっっ」
感じるような声が出た恥ずかしさに、また笑いが止まらなくなった。
涙目になった顔で三潴の頭と肩の隙間から覗くと、里桜が玄関のバットを持ってこっちに向かって来るのが見える。
里桜が三潴の頭目掛けてバットをゴルフクラブのように構えると、今にもナイスショットを放ちそうな体勢で三潴を威嚇した。
「この歩く児童ポルノ法違反!!鍋出来たぞ!!」
三潴が少し腕のホールドを緩めると、私はようやく抜け出し身体を起こした。
目の前には美味しそうな水炊きが、
三潴の頭には痛そうな小高い丘が出来ていた。