幼女総長と不良たち
私のTシャツの裾から見える下半身を見つめる彼が、まるで汚いものでも見るかのように顔をしかめる。
「吸う場所が見当たらないな・・・」
レディの下半身に対してなんだその顔。
あ、そういえば私、昨日お風呂に入ってない!!ざまあみろ!
「・・・まあいいや、お腹にしようか。」
・・・え??
お腹?!
今までにお腹から吸う奴がいただろうか?
男がTシャツを掴んでいる手とは反対の手を私のお尻に回す。
パン一で下半身をさらしながらお尻を掴まれ、私の女としての人生は本日にて終わりを告げた。
彼の息がお腹にかかると、震えをぎゅっと抑え私は身を固くした。
目を瞑る私の瞼をそっと緩やかな風が撫でる。
その風と供に目の前にいる男とは違う男の声が耳に入った。
「子供にマーキングとかマジキショイ。」
私のよく知る声に思わず目を開ける。
薄栗色の髪を頭ごと掴む、
アプリコット色のマッシュボブに一重瞼の男の子。
「ハン君っ!!!!」
彼がここにいることを疑問に思うよりも嬉しさが込み上げる。
ようやく目頭に溜まっていた涙が流れ始めハン君に笑顔を向けた。