幼女総長と不良たち
凌久と一緒に家に上がると、あくびが止まらなくなった。
急に眠気がやって来たらしい。
居間に座り込むと、抱き締めていた幼虫のぬいぐるみがコロッと腕から落ちる。
私は弾力のある幼虫の上に伏せるように顔をうずめた。
虚ろな目をする私を、凌久が上から抱き上げお姫様抱っこをしてくれた。
隣の部屋に行くと私を布団に寝かせ、凌久も隣で当たり前のように寝転ぶ。
横向きに見つめ合うと、重たい瞼の隙間から凌久の綺麗な顔がチラチラと見えた。
凌久が肘を曲げた腕に自分の頭を乗せ、私の頭を優しい手つきで撫でる。
さっき凌久の家で何か言いたげだった彼の唇が乾き、上下がくっつきながら開き始めた。
そんな姿が妙に色っぽい・・・
なんて思ったのも束の間、
彼の言葉が私の思考を停止させた。