諦めた心
付き合って一年過ぎた時に
結婚を決めた。
私が子供を望めないかも
知れないことは
旭にも、旭のご両親にも
話をした。
旭は、
「慌てずにゆっくり行こう。」
と、言ってくれた。
旭のお父様は、
「夫婦がうまく行っていれば
何ら問題はない。」
と、言ってくれた。
だが、お母様はあまり良く
思っていないのは明白だった。
私は、旭にその事を伝えたが
「母は、そんな人ではないし
出来ないと決まってる訳ではないから
気にする必要なない。」
と、言ってきかない。
そんな旭に引きずられる形で
私達は結婚をした。
母も兄も心配はしたが
あの当時の旭を知っているだけに
強く反対をすることもなかった。
ゆかりは、
「大丈夫なの?あんなやつで」
と、言ってくれたけど
「こんな身体の女を
貰おうなんて奇特な人は
旭しかいないだろうから
ありがたくもらってもらうわ。」
と、言うと
「また、一華は、綺麗で
優しくて申し分ないんだよ。
こんな、とか、言わないの。
わかった!」
と、言ってくれる
ゆかりは、本当に優しい娘だ。