世界でいちばんのお兄ちゃん2
今から、8年前
俺は、15歳だった
いつものように小さい子たちの世話をしてたら
「昌都くん。」
施設の人に呼ばれた
呼ばれるまま着いていくと
そこには女の子がいた
「この子の勉強教えてもらえないかしら?」
そう言われた
確かに、学校の成績は上位の方をキープしていたから
教えられないことはなかったけど
「分かりました」
「じゃー、よろしくね。」
施設の人は戻って行った
小6
俺の3つ下だった
「俺は、橘昌都。
君は?」
女の子は無口
「勉強だっけ?どこわかんない?」
一方的に俺が始めて行った