君といっしょに Second


「結愛ちゃんのことで病院来たんでしょ? 」


「そうです。 昨日から呼吸が苦しいそうで
心配になって …」


「俺、小児科医だし診てもいい? 」


「はい、お願いします」


優しそうな先生だし、外来で他の先生に見てもらうより安心できるから、そう言った。




「結愛ちゃん、もしもしするから服めくって ね」


「嫌っ やらないの…」


結愛に目線を合わせて、笑顔を向けてくれたけど、
目を反らして拒否する…


「結愛、大丈夫だよ。 痛くないから
ママがギューしてあげるから 」


後ろから抱きしめて結愛の服を上げる



「ごめんね…」


「グスン……… ヒック………いや…」


泣いている結愛に『怖くないよ』…と耳もとでささやく。



しばらくすると、結愛から聴診器が離れる。







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