君といっしょに Second

「結愛ちゃんは、喘息です。

無理をさせると、発作が起きてしまうので、運動は控えて下さい それから………」


「結愛は大丈夫なんですか…?
もし発作が起きたら……… 」


冷静にならないと…そう言い聞かせていたけど、結愛が心配で先生の話の途中で聞いてしまった。


だって、さっきすごい苦しそうにしていたし、もし近くに誰もいなくてあんなふうになったら…何もできないよ。


「まず、発作を起こさないことが1番ですが、もし起きたときの為に薬と吸入器を出しておきます
でも、もし発作が起きて薬を使うようなことがあれば、すぐ病院に来て下さい 」


「…わかりました 」


この後、薬や吸入器の説明を聞いて、次回の定期検診の予約をした。




「結愛ちゃん、おだいじに バイバイ

結菜ちゃんも、このことは俺から陽翔に言っておくから、今は結愛ちゃんのサポートしてあげてね 」


「はい、ありがとうございます

結愛、帰ろっか」


「うんっ
先生………バイバイ…」


小さな声でだったけど、
結愛は先生にそう言った。


診察室を出た後、結愛がかなり疲れていたみたいだったから抱っこして家まで歩いた。






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