君といっしょに Second
ー次の日
「ただいま 」
「おかえり、ごめんね…」
陽翔は、本当は明日の朝、帰ってくる予定だったけど、
結愛のことを聞いて、夜、仕事終わってすぐ帰ってきてくれた。
陽翔の姿を見ると、急にポロリと一滴の
涙がこぼれ落ちる。
昨日も今日も結愛とずっといたから、
何事もなかったように結愛に接していたけど本当は心がつぶれそうなくらい不安だった。
「結菜、不安だったよな
もう大丈夫、大丈夫だから 」
すでに、結愛の喘息のことは
中澤先生から聞いているみたいだから
暗くなる病気のことは、一切言わないで抱きしめてくれる。
優しいぬくもりに包まれると堪えきれなくなり、次から次へとこぼれ落ちる涙…
「グスン………ヒック………ヒック」
結愛はもう寝室で眠っているから
声を出して陽翔の腕の中で泣いてしまう。
「…結菜、結愛のことだろ?
大丈夫、大丈夫、2人とも絶対に俺が守るから 」
そう言って、涙をぬぐってくれる陽翔…
すごく安心した…
けど、心のモヤモヤが消えない…