君といっしょに Second

「結愛、ママのせいでみんなと遊べないんだよ………ママがダメだから」


結菜にいつもベッタリ結愛がそんなことを言うなんて思わなかった。


「結愛、なんでそんなこと言うの !?」


いくら結愛でも結菜を悪く言ってほしくなくて強い口調で聞いてしまった。


「だって………ママがいつも結愛にそう言って謝るから…」


結愛の言葉で、結菜があそこまで辛そうな顔をする理由がわかった。

結菜はここまで一人で追いつめていたのか…



結菜、ごめん………
何も気づいてあげられなくて…



同時に結愛に強く聞いてしまったのももうしわけなくなってくる

まだ3歳だもんね。
どういう意味かわからなくて結菜が言ったことをそのまま言ってしまっただけ…



「結愛、ごめんね…
でも、ママのこと好き? 」


「うんっ、 大好き 」



「じゃあ、早く帰ろっか 」

すっかりいつもの笑顔に戻った
結愛と手を繋いで帰る。

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