君といっしょに Second

「………辛い…のも…ある…けど

いつも…おいしそうな…陽翔の………
ご飯…ですら気持ち悪くて………
自分が………自分じゃない…みたい 」


なんて声をかければいいのだろうか………?

俺は男だから、見ていれば辛いのはわかるけど

本当にその辛さをわかってはあげられない


不安と悲しみの表情をしている
結菜をただただ、抱きしめる。

「………ごめんね…こんな弱虫じゃ、お母さん失格だよね………」


「そんなことないよ」

何もわかってあげられない俺だけど
これだけははっきりと言える。


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