君といっしょに Second
「結菜、匂いとかは大丈夫?」
陽翔も匂いで気持ち悪くならないか
気にかけてくれてすぐ聞いてくれた。
吐き気止めが効いているおかげか
とりあえず匂いだけなら
家にいたときみたいに気持ち悪くはならない。
「…大丈夫 」
「…じゃあ、少し食べてみようか」
そう言って、スプーンにお粥をすくってくれて口もとにもってきてくれた。
「結菜、口開けて、
あーんだよ 」
恐る恐る口を開けると
お粥が入ってきて、 なんとかのみこめた。
「大丈夫? 気持ち悪くなったら
すぐに言って良いからね 」
顔をのぞきこみながら
聞いてくれる。
「…大丈夫そう 」
「それなら、もう一口頑張ってみよう」
食欲というものは、全くなかったけど、
吐かないだけましだから、お粥3分の1ぐらいとゼリーは頑張って食べた。